NFTを利用したテロ行為の危険性と加担の恐れについて考える

2022年9月5日、ウォールストリートジャーナルに「イスラム国、NFT利用しテロのメッセージ拡散」という記事が投稿されました。

今回は記事の内容を踏まえて、NFTによるテロ行為の危険性と知らずにテロに加担してしまう可能性について考えていきたいと思います。

投稿された記事の要点

まず、今回投稿された記事の要点は以下の通りです。

・イスラム過激派を称賛する「IS-NEWS #01」という名称のNFTが出現
・ISISが支持者拡大&資金調達を目的として実験的に発行した可能性
・NFTを始めとした新たな金融テクノロジーがテロに悪用されていくかもしれない
・ブロックチェーンの仕様上、排除することは困難

NFTがテロ行為に使われたのは今回が世界で初めてだったそうです。

NFTが今後本格的にテロ行為に利用される可能性

テロリストを指示する意図は1ミリもありませんが、冷静に考えてみればNFTの持つ特徴はインターネットを使ったテロ行為と相性が良いように思えます。

①改竄されず、②メッセージを不特定多数に届けることができ、③資金調達ができるということを踏まえるとテロリストには都合が良く、政府側からすると対応が難しいので最悪です。

実際、元連邦情報機関の分析官が「NFTはこれ以上ないほどに検閲に強く、排除するためにできることがあまりない」と発言されています。

今回「IS-NEWS #01」が確認されたことをきっかけに、テロリストや宗教団体などにNFTが悪用され始める可能性は十分にあり得そうです。

知らないうちに加担してしまう恐れ

基本的にNFTを買う際はしっかり調べてから購入する方がほとんどなので大丈夫だとは思いますが、中には「知らずにテロリスト発行のNFTを購入・転売してしまった」というケースが出てくる可能性も考えられます。

NFTの購入・転売は発行者へ資金を渡すことになるので、結果として知らないうちにテロ行為に加担してしまったなんてことになりかねません。

故意はないので購入しただけで詐欺罪や共謀罪に問われるようなことはないはずですが、少なくとも自分が後から加担してしまったことに気付いた時は最悪な気分でしょう。

また、NFTはアドレスさえわかれば送り付けられるので、無差別に送られてくるということも考えられます。スキャムの可能性を考えると下手に触って移動させることも出来ませんし、かと言って持ったままのウォレットを使い続けるのも嫌すぎますね…。

まとめ

今回は、NFTを利用したテロ行為の危険性と今後の可能性について自論を展開しました。

これまで、ブロックチェーンに関してはポジティブな未来が語られることがほとんどでしたが、今回の「IS-NEWS #01」の登場により一気に警戒心が生まれました。

もしテロや宗教拡大に使われるようになると政府でも手出しが難しいのが実情ですので、まずはそういった未来にならないことを心から祈ります。

今回は以上です!ご精読ありがとうございました。

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